パン、お菓子関連

パンやお菓子の「トランス脂肪酸」の危険性について知っておこう!パン教室講師がわかりやすく解説

noraneko

こんにちは、パン教室講師noranekoと申します
今回は、パンやお菓子の「トランス脂肪酸」の危険性について解説しますね!

Ⅰ. 「トランス脂肪酸」は何に含まれる?

トランス脂肪酸

覚えておこう!
正式名:トランス型不飽和脂肪酸
英語:Trans fatty acids

noraneko

「トランス脂肪酸」が含まれているのは、主に以下の3つ
問題になっているのは3番目の「部分硬化油」です

にゃんこ

ぶぶん・こうかゆ??

①牛や山羊の脂肪、バター

牛や山羊のような”反芻(はんすう)動物”※の胃の中で、微生物により作られ、乳製品やお肉にわずかに含まれています。

※反芻動物・・・食物を口の中で咀嚼(そしゃく)し、胃に送って部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼するという過程を繰り返して食物を消化する動物

バター

牛の乳から作られる「バター」には、100g中1.9g、微量ですが含まれています。

②脱臭処理をした液体の植物油脂

OIL

香りや匂いのある植物油脂を脱臭するために、200℃以上の高温処理をします。その時にわずかに生成される事があります。

③水素添加により作られる「部分硬化油(ぶぶんこうかゆ)

問題とされているのは、「部分硬化油」で、 主にマーガリン」「ファットスプレッド」「ショートニングの事を言います。

noraneko

牛乳から作るバターは高価なので、安く提供するために作られたんだよね

これらは元々液体の植物油を「水素添加」という処理をして固形化しています。
その時に脂肪酸が一部トランス化して、「トランス型不飽和脂肪酸」に変化します。

マーガリン

少し前の日本のほとんどの「マーガリン」には脂質の8%もの「トランス脂肪酸」が含まれていました。

内閣府食品安全委員会 平成18年度 食品安全確保総合調査より

にゃんこ

8%・・!!!

Ⅱ. そもそも「マーガリン」「ファットスプレッド」「ショートニング」の違いは?

Trans fatty acids  margarine

1)マーガリン

食用油脂の割合が80%以上

noraneko

でも、日本の「マーガリン」はほとんどが、80%未満、「ファットスプレッド」の方なんだ

2)ファットスプレッド

食用油脂の割合が80%未満

「マーガリン」よりも水分が多く柔らかいため塗りやすく、ジャムやチョコレートにも使われています。
3つの中では一番油脂の割合が低くなります。

3)ショートニング

「マーガリン」から水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたもの

パンやお菓子を作る時によく使われているショートニングです。味も匂いもなく、さっくりと焼き上がるよね!
油脂の割合から見ると一番純度が高く、「トランス脂肪酸」の危険性も高くなります。

※「さっくり」「パリッ」といった食感を表す英語形容詞 “short” が語源

Ⅲ. 摂取することによるリスク、危険性

1)日本人の摂取源

日本人は、「マーガリン」類よりも、菓子、パン、油脂の方が大きな割合を占めています。

パン、お菓子

市販のパンや菓子類(ケーキ、ドーナツ、クッキー、スナック菓子)、生クリーム、フライドポテト、ナゲットなどから摂取しています。

※現在、メーカーによっては改善されています。

2)心臓疾患のリスクなど

アメリカでは2003年に、トランス型不飽和脂肪酸についての研究結果により、

LDL(悪玉)コレステロールを増加させ「心臓疾患」のリスクを高める可能性が高い

心臓発作のおじさん

※心臓疾患とは、主に心筋梗塞狭心症です。

という報告がされており、さらに、日本では「認知機能の低下」も指摘されています。

トランス脂肪酸 – Wikipediaより

3)  WHO(世界保健機関)の見解

WHOは、2003年にトランス型脂肪酸を「1日1%未満に控えよ」との勧告を発表しました。

現在は「トランス型不飽和脂肪酸を2023年までに根絶させる」と目標を立てているんです。

にゃんこ


セカイ・ホケン・キカン
すご~い!!

※世界保健機関:国際連合の専門機関。人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的とする機関

Ⅳ. 世界の現状

noraneko

2023年って来年だよ!
主な国の現状は以下の通り

主な国(9ヵ国)の現状

①デンマーク

2003年に食品中の量を全脂質の2%までとする罰則規定を制定、2004年より施行。

②アメリカ合衆国

2006年に加工食品の栄養表示を義務づけ、2015年使用規制を決定、2018年から適用。

③韓国

2007年12月より表示を義務化。

④オーストリア

2009年9月、2%以上の油脂の国内流通を禁止。

⑤アイスランド

2010年、デンマークの例に準拠する旨を定めている。

⑥中国

2011年10月より表示を義務化。

⑦英国

2018年9月から、含まれるすべての食品の製造・輸入販売を禁止。

⑧カナダ

2%以下(同、1.3g/日)にするように勧告している。

⑨日本

2011年に消費者庁は商品に含有量を表示するガイドラインを発表したが、いまだ表示義務には至っていない。

にゃんこ


だよね・・・・・・(–#)

日本では予想通り、残念ながらゆるい対応ですが、メーカーさんは世論をくみ上げて、がんばって低減に取り組んでおられます。
現在「トランス脂肪酸」については非常に改善されていますよ!

※各メーカーさんのホームページから参照できます。気になる方は検索してみてくださいね。

にゃんこ

そうなんだ、表示もないし説明もないからそもそも知らなかったんだわ・・・😥

noraneko

www・・・
ところでnoranekoは今回、あやしすぎる”Mr.オーガニックショートニング”に出会ったので調査してきたのよね(p_-)気になる方はこちらも読んでみてね!

トランスファットフリーの「オーガニックショートニング」とは?調査してみた!危険性はないの?安全性は?原料の「アブラヤシ」「パーム油」とは?「トランス脂肪酸」を調査中に出会った、Mr.「オーガニック・ショートニング」,゚.:。+゚彼はいったい??どこの誰なん?!安全なん? トランス脂肪酸フリーの「オーガニックショートニング」の危険性は?原料のアブラヤシって?パーム油の問題とは?パン教室講師がわかりやすく解説します。...


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